建築家と建築士

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日本で建築家という定義はかなり曖昧です。建築設計・監理を職業とする人々の中で優れた人を建築家とよぶということですが、その「優れた」という判断の基準が漠然としていて、ここから先を建築家と呼ぶ、という基準になる線がどうもはっきりしない感じがあります。また一方で、建築の職業に関わる人を指す職業語でもあるので、曖昧さがつきまといます。ある日ある時を境に自他ともに晴れて「建築家」と言い切れるようになるための判断基準がどこにあるのか、わからないのです。
建築士

建築士法(1950年、建築物の設計・施工監理を行う技術者に一定の資格を定めて建築技術の向上を図り、建築物の質の向上を図る目的で制定)で定められた国家資格で、一級建築士に合格すれば、国土交通大臣の免許を受けて、日本におけるほぼ全ての建築物の設計・施工監理を行うことができます。また、建築設計を業務とする職場では管理建築士として一級建築士の存在が必要でもあります。一級建築士の資格を持っているということは、その人が建築の設計・施工監理にかかわるための技術を持っていることを国が保証しているということです。
建築士試験を通ったからといって建築家になれるわけではありませんが、建築家であることの前提が建築士資格にあるということは間違いないです。(建築士の大きな輪の中に建築家の小さな輪があるという構図)でも一級建築士の資格があれば、外国旅行時の入国審査の職業欄に「architect」と書いてもいいかな?と思ったりしますが、これは私だけ?
時々、「設計士」と呼ばれることがありますが、これは正しくないというか、そういう職業は存在しません。いちいち訂正するのも面倒なので黙っていますが、「設計士」と言われるととても据わりの悪い気分です。

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